頑張っている矢祭町に学ぼう
平成の大合併で、全国の市町村は平成11年度末の3,232から本年3月12日には1,807になる予定である。福島県内では90から60に減る見込みであり、今後も続きそうである。
これは国会で地方分権が決まり、人口の減少や財政が逼迫し、地方交付税の削減が拍車をかけたものであろう。
その中で、現状では合併しないと真っ先に自立への道を選んだ矢祭町が、一躍全国からの注目を浴びた。
同町は、個人情報保護のため住基ネットを断固接続を拒否し、国からの圧力をはねのけた。
役場庁舎は築45年と古いが、根本良一現町長は助役以下全職員が掃除を当番制で行い、徹底した人件費削減に努めている。
行政が大きくなると、町民にきめ細かにサービスができないと窓口を年中開くなど、町長の指導力と職員の公僕精神には頭が下がる。
その姿に共鳴して、住民の行政への関心が深まり、ボランティア活動が盛んになってきたという。
図書館の必要性から全国に本の寄贈を呼びかけ30万冊という善意が全国から寄せられた。その中には高価な書籍や新本も少なくなかったという。
今までの柔剣道場を改修し、「もったいない図書館」が誕生した。このことは、発想の転換によってはお金を遣わずにすばらしいものを作ることを教えている。
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